検索
【erumina - エルミナ】記事一覧インタビュー「一目でわかるっていうのは大事にしていく」楪柚姫さん(後編)

「一目でわかるっていうのは大事にしていく」楪柚姫さん(後編)

楪柚姫

楪柚姫

Profile

美術系の高校を卒業後専門学校でイラストを勉強しました。
SNSを中心に活動し、看板制作のお仕事なども行なっています。
日常風景のワンシーンを切り取ったような動きのあるイラストを描いており、
光を感じるようなあたたかみのある温度感をぜひ見ていただきたいです。

クリエイターの商品はこちら

-色々な絵を描いてみて、一番楽しいもの- 前編へ

絵を描く以外の表現方法にもチャレンジする

今のお話の中にあった、いろんなクリエイターさんの中で自己を表現するっていうのは、イラストだけじゃないっていうふうに考えてらっしゃるということですか?

楪柚姫:そうですね。看板を描かせて頂くお仕事などをしていますが、やっぱり人に見てもらって、「あっこれすごくわかりやすいな」とか自分の絵に対して印象を持ってほしいなと思います。

それはイラストだけじゃなくて3Dモデルだったりとか、それこそUIデザインとかでもいいんですが、そういう自分の作ったものに対して良い感情だったり、何か不安に思う感情とか、見ている方に色々感じてほしいなって思っていて。

それが表現できるのが、私の中で一番得意な分野がイラストだったので、今すごくそういうものを描いているって感じですね。

自己表現としてのツールっていうをするのであれば、イラスト以外にもいろんなことに挑戦していきたいみたいなのはあるんですか?

楪柚姫:ポスターとして使われるデザインとかもやってみたいなっていうのもありますね。高校生の時は、人権系の映像を制作していたので、いろんなクリエイト系のものっていうのは結構いろいろやってきています。

イラスト以外でも自己表現、動画や映像、色々な事で自身の感性を表現してみたいと。それを今流行っているものと合致しながら進められるということですか?

楪柚姫:そうですね。やっぱり流行っているものっていうのは自分で見ても魅力的だなって思うので。そういう最先端なものを取り入れつつという感じです。

今後は自分の得意な映像とかも生かせる何かを作っていけたらなって思います。

「伝わる」ためにストーリーを描く

活動されている中で大切にされてらっしゃることってなんですか?

楪柚姫:やっぱり、一目でわかるっていうのは大事にしていて。

女の子を描くときは絶対可愛いって思ってもらうことは第一に考えていて、その可愛いから派生してじゃあ何を伝えたいのかっていうのは色々考えていています。

私の場合、自分の創作キャラクターだったら一旦小説を一つ書くんですよ。

その中でこの子のキャラクターでこういうストーリーだよっていうのを、一旦自分の中に落とし込んでからイラストに描いていています。

そんな感じで、その自分のキャラクターだったり自分の大好きなキャラクターだったり、実在する人でも一旦自分の中でどういう人なのかっていうのは、一回頭の中に落とし込んでから描くっていうのはすごくこだわっています。

一目で見て、可愛い!とか綺麗だなと思ってもらえる絵がいいですよね?

なのに、ストーリーを付けるっていうところはどういう理由がありますか?

楪柚姫: 綺麗な絵だけだったら、綺麗な絵で終わっちゃう気がするんですよね。

綺麗な中に、例えばこの子が花を持っていたとしたらその花は一体どんな意味があるのかとか花言葉は何なのかなとかを調べていったら、実はこういう意味だったとか、その花は作品の中では結構大事なものだったとか、結構色々あると思うんですよね。

そういうことを自分の作品で一連のストーリーを通して作りたいなってすごく思っています。

創作のキャラクターにしても、一枚投稿したらそれで完結じゃなくて、その子たちにはそのストーリーがあるわけなので、その次に繋がるイラストのための1ページといいますか、そういうものを考えて作っている感じですね。

ストーリーの中の1カットってことですか?

楪柚姫:そうですね。 

イラストでストーリーの中の一場面を表現されていると。

楪柚姫:身近に感じてほしいです。イラストではあおりとか俯瞰とかの構図を描きがちなんですけど、自分がどの位置から見ているということがすごくわかる構図なので。

ご飯食べているときに上から見ているとかそれとも下から見上げているとか結構わかりやすい構図で描きます。

やっぱりわかりやすいことを一番大事にしていますね。

わかりやすい。見てる人に伝わりやすいってことですよね。イラストを描かれることもお時間かかると思いますが、背景、ストーリーを作られるのも時間かかりませんか?

楪柚姫:そうですね()結構かかっちゃうんで。

ちょっと時間は足りないかな~って思います()

これからも色々なチャレンジをし続ける

今後、こういう事をやってみたいなっていう予定や展望はありますか?

楪柚姫:いろいろYouTubeTikTokでも活動していこうかなって思っていて。

今はVTuberとかが流行っていると思うんですけど、そういうものにも自分自身で発信していけたらなっていうのは思っています。

あとはコミケなどイベントにも積極的に参加して、人と交流がしたいですね。

人と交流っていうのはリアルに人と会うっていうこともそうですし、オンライン上で会うっていうのと両方ですか?

楪柚姫:そうですね。YouTubeでもコメントでやり取りができると思うので、そういうところから色々な人たちと話したり、皆で話あった先にできる作品っていうのを作りたいなって思っていています。

そういうものでしか得られない経験とか、交流することによって新たな価値観とかにも出会えると思うので、そういったものを通して自分の中に蓄積されてく知識や考え方があると思うので、そういうものを生かしていった作品っていうものを作っていきたいなって思っています。

やっぱり直に声を聴くっていうのはなかなか難しいとは思うので、気軽にやり取りできる場で交流していけたらなっていうのは思っています。

皆と話し合って作っていく作品のために、YouTubeSNS、リアルなイベントもチャレンジしていくことで、いろんな声を聴いて作ってみたい、みたいな感じですか。

楪柚姫:そうですね。

すごい。今までも色々な事にチャレンジなされていますよね?

楪柚姫:そうですね。結構いろんなものに手を出しています。

運動もそうですし、子供の頃からダンスもしていました。バイトも幅広いものに挑戦していって、飲食や介護施設でバイトしたりとか。

結構色々なことにチャレンジしていましたね。

新しいことにチャレンジする中で、色々な人たちとお話して人の意見を作品に取り入れたりすることはどのように楽しいですか?

楪柚姫:そうですね。話し合いって、自分の価値観と人の価値観っていうのをいろいろ話し合うっていうのがすごく好きです。自分の思っていることと真逆のことを思っている人と話すことって新しい発見とか色々な視点から見ることができるので、面白いと思います。

そういうものを自分の中に取り入れて、そういう人もいるんだな~っていうことを頭に置きながらいろいろ作品を考えるっていうのがすごく楽しいですね。

この人はこう思うんだろうな~みたいなことを考えながら今まで自分にはない新しい思考でやれるので、新しい自分で描けるみたいな感じが楽しいなって思います。

単なる自己表現じゃなくて、誰かの意見、もしかすると真逆の意見を取り入れることが、自分自身の新しい挑戦になっていく感じがするってことですよね。

楪柚姫:そうですね。それはもしかしたら世の中的に受け入れやすいものかもしれないし、それより真逆でまたまったく少数派なのかもしれないとかいろいろあるかもしれないんですけど、それを知るっていうことが自分の中で財産になるし、そういうことを知ることが一番の積み重ねになっていくのかなって思っています。

最後になりましたが、ファンの皆さんに一言いただければと思います。

楪柚姫:作品を買ってくださっている方々だったら、いろいろ作品を見ていただけて、可愛いなぁとか素敵だなって思ってくれた方たちだと思います。

まだまだ未熟者ですが、これは可愛いって思えるような作品ばかりを出していると自信を持って言えるので、楽しんでその作品を手元に置いてもらえたらって思います。

関連する記事

Related articles

インタビュー

「自身の「理想」を表現する」平良菫さん(前編) 自分の作品との出会いで進路の方向転換? ―現在どのような活動をされているのでしょうか? 平良:展示・販売…

インタビュー

「自分表現の手段」 YANUさん ―今クリエイターさんとしての活動はどのようなことをされていますか? YANU:SNSにイラストをあげたり、最近だとイベ…

インタビュー

「もしかしたら気づいてもらえたらいいなぐらいに」うさぎのつのさん 活動について ―現在のクリエイターとしての活動を教えてください。 うさぎのつの:現在は長期で企業様のソー…

インタビュー

「まずは自分でかわいいと思う気持ちを大切にしてデザインする」縁をさん ―現在の主な活動を教えてください。 縁を:オリジナルキャラクターグッズやLINEスタンプを販売しています。 ―クリエ…

インタビュー

「知識を持って描くことで愛を表現する」上仲竜太さん(後編) --作家への経緯や想いについて-- 前編へ つながりと成長を感じるイラストレーターの喜び ---今はどの…

インタビュー

「どう受け取るのかは見た人の自由」Aoiさん どう受け取るのかは見た人の自由 ―絵を描く仕事をしたいと思ったきっかけを教えてください。 Aoi:気がつ…


クリエイター

Creators