「自分が描きたい、得意なものは何か」ナヤさしさん

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指でデジタル絵を描いていた

―現在の活動内容について教えてください。

ナヤさし:2024年の10月後半〜11月ぐらいから活動に本腰を入れ始めたので、イベントなどはまだ参加できていませんが、SNSを使ってskebや配信者の方などからイラストの依頼を受けています。

 

―活動を始めて(インタビュー時から)3,4ヶ月ぐらい前なんですね! その頃に絵を仕事にしようと決心するきっかけが何かあったのですか?

ナヤさし:幼い頃から絵が好きでずっと描いてきていたのですが、ユーザーが増えだしたBlueskyを私もやり始めて、そこにイラスト絵を投稿していたらいろんな方に見てもらえることが増えたんです。
大学生の頃までは月に1枚ぐらい描くかどうかの制作頻度だったんですけど、見てくれる方が増えて、私の作品が好きだと言ってくれる方がいるなら私もやってみたいと思ったのがきっかけですね。

 

―本格的に活動を始めるまでの経緯も教えてもらえますか?

ナヤさし:幼少期も一応絵は描いていて、学校の授業中とかにたまにプリント用紙に落書きとかしていました。
イラストは中学生になってからデジタルに全部移行してちょっとずつ描き始めたって感じなんですけど、それこそ本当に月に1枚描くか描かないかの頻度で趣味としてやっていました。大学生になって描くのが楽しくなってきて、少しずつ描く頻度が上がっていったみたいな感じですかね。

―デジタル移行されたときって最初はどんなツールで描かれたんですか?

ナヤさし:スマホで描いていました。2024年の11月後半ごろにパソコンを買うまではスマホのアイビスペイントっていうアプリで指でずっと描いていましたね。

 

―パソコンで作品を描く際、何のツールを使っていますか?

ナヤさし:クリスタのEXで液タブを使って描いています。

 

―パソコンに移行してみて使い心地などはどうですか?

ナヤさし:画面が大きいのがすごく嬉しいですね! スマホだとiPadとかよりも画面が小さいので、自分の絵を描くときに大きく見れるのがすごく便利です。
スマホで描いていた時は拡大しながら描いていたのが、パソコンだと画面が大きい分、作業が早くなるじゃないですか。時間効率を考えてパソコンに移行しました。全然わからない機能がいっぱいでまだ使いこなせてないんですけど、頑張って使いこなせるようにはなりたいですね。

自分が描きたいもの、自分が得意なものは何か

 

―かわいい女の子たちを多く描かれていますが、自分の作品の方向性はどうやって決めましたか?

ナヤさし:方向性は、自分が描きたい絵についてもう1回きちんと考えて要素を二つぐらいに絞りました。鮮やかさと透明感です。
次に自分の今描いている絵柄や描きやすいもの、得意なものは何かなって考えたときに、女の子を描くのが好きなことと、昔から描いている顔の比率とかデザインがかわいい系が多かったり、周りからも好印象だったりすることが多かったので、今のような作風に落ち着きました。

 

―絵を描くにあたって大切にしていることや意識していることを教えてください。

ナヤさし:顔のかわいさが一番大事だと思っています。私の場合は人物がどんと真ん中にいるイラストを描くことが多くて、必然的に顔の占める割合もすごく高くなるんですよね。
そうしたときに顔が可愛くなかったりとか、下手だと思われたりすると、人の目につきにくいかなって思っています。SNSで流し見した時に目を引くかわいさが大切だと思います。そのために、自分の理想とする顔のパーツの比率はある程度決めて描いています。

 

―影響を受けたクリエイターはいますか?また、どんな点で参考にされていますか?

ナヤさし:もともと絵を見ることが好きだったので何か特定の方というより、いろんな方の作品の影響を受けています。その中でも特に韓国や中国の方のイラストレーターさんにすごく影響を受けたなと思っています。
透明感や光の入れ方がとても綺麗で、自分の作品にその物体の立体感や光の捉え方はないなと思って、何度も自分の絵と見比べました。

 

―イラスト系の学校に一切通っていないという事でしたが、画力を上げるために実際にやったことやおすすめの勉強方法はありますか?

ナヤさし:私自身、絵の勉強や練習はすごく苦手なので全然してないんですけど、一番効果的だと思うのはたくさんのものを観察することだと思っています。
イラストを見て、どこがいいんだろうって考えて、そのいいと思った作品たちにどんな共通点があるんだろうかと考えると自分の作品を描くときに生きてきますし、見せ方とかの勉強や画力なども上がると思います。
あとはメモをたくさんとること。イラストじゃなくてもデザインや文章、写真などを記録して見直せるようにしますね。
そうすると、次の絵のアイデアにもなるし、たくさん情報をインプットすると、描くときに引き出しが多くなって、表現の幅が広がると思います。

―現在、どうやってお仕事をとられていますか? また仕事が増えてきた際にどのような基準でお仕事を選ばれていますか?

ナヤさし:今はXのDMからやskebでお仕事をもらっています。基本的に依頼はスケジュールが合えば受けるんですけど、どうしても忙しい場合や体調が悪い場合はお断りすることもあります。

 

―クリエイターとして活動する上で不安はありましたか? また、どのように向き合ってこられましたか?

ナヤさし:自分の実力に対してだったり活動のやり方だったりとか、現状とても不安なことばっかりです。本当にまだまだ未熟で知らないことも多いので、Blueskyなどで知り合ったクリエイターの皆さんに教えてもらったり、助けてもらったりしていますね。でもこれから少しずつ成長して、自信を持てるように頑張っていきたいなと思っています。

 

―絵をお仕事にしていて良かったことと大変なことは何ですか?

ナヤさし:良かったと思うのは、依頼者の方が喜んでいる様子や実際に使ってくださる様子を見れることですね。うれしそうに使われていたりするのを見ると絵を描き続けてよかったなって思って本当に嬉しいんです。
もう一つは、仕事がうまくいったときです。自分の成長を実感できたり、うまく描けたことが実感できたりするとすごく楽しいですね。
大変なことは、スケジュールの管理やスランプに陥ることです。予定が詰まってたり、忙しかったりすると気持ちも焦りますし、納品期限を忘れないようにToDoリストやカレンダーに書いているんですけど、それを見ながら自分のキャパシティを考えてうまく調節するのが大変です。もし急な用事や怪我、病気、スランプなどが起きると予定は狂いますし、そこをうまく管理ができるようになりたいですね。

時には絵から離れることも大事

―ナヤさしさん流のスランプの乗り越え方はありますか。

ナヤさし:スケジュールの余裕があれば何度も描き直して、描き直してもうまくいかないなら絵から離れてゆっくりする。あとは、いろんなイラストなどを見て、モチベーションを上げたりするのが一番いいのかなと思います。
スケジュールが本当にすごいカツカツのときは、気合いで何度もやり直してます。
私の場合、ほとんど描き上げてもやっぱり気に入らないから描き直すこともよくありますし、何度も描き上げて、いろんな上手い方のイラストを見直したりしながらやってます。

 

―最後に、今後の目標や展望を教えてください。

ナヤさし:まずはイベントに参加したいですね。何か出展ができたらなと思います。実際に私の絵を見てくださっている方と交流したいですね。
あとは本の挿絵など、本に携われたらなと思います。大学も本に関連する道に進んでいたので、本に関われたらすごく嬉しいです。

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