「幼少の頃から、可愛いものと食べることが大好き」とかれたたまごさん

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『美味しいものを食べる時の幸福感』が基盤になっている

―現在の活動内容について教えてください。

とかれたたまご:『甘くて可愛い』をコンセプトに、パステルカラーを基調としたイラストを描いています。
主にSNSへの投稿が中心で、他にはコミティアなどの創作イベントにも出店していますね。

最近は、ご依頼を受けてイラストを描くこともあります。
中でもVTuberさんなど、活動者さんからのご依頼が多く、グッズ系のイラストを描かせていただくことが多いかなといった状況です。

―イラストレーターとしてお仕事をしようと決心したきっかけを教えてください。

とかれたたまご:私は、幼少期の頃からイラストを描くのが好きだったんです。
その内、イラストを描いてインターネット上に投稿するようになりました。
そんな中で、3年ほど前、ちょうど時間に余裕があった時に、イラストを見てくださった方からお声がけをいただいたのが、お仕事を始めたきっかけになっています。
確か、オリジナル曲のMVに使うイラストでしたね。

SNSは以前から続けていたのですが、一つの名義ではなくて、結構いろんなところにイラストを投稿していました。
初めてご依頼をいただいたタイミングで、そうやってイラストを描くのが今の自分の生活スタイルにちょうど合っているな、と感じて、そこから今に至っている形です。

―ご自身の作品スタイルや方向性については、どのように決められましたか?

とかれたたまご:結構自然に決まっていった、というのが近しい気がします。
子供の頃からずっと好きだったモチーフを、今でも大事に描き続けているんですよ。
加えて、生活していく中でさらに新しく好きになったものも取り入れて…と、そういったことの繰り返しで描いているように思いますね。

―なるほど。ちなみに、ベースにあるお好きなものって、どんなものがあるのでしょうか。

とかれたたまご:結構いろんなものがあるのですが、ベースは多分、小さい頃に食べたケーキですね。
私、食べることがすごく好きなんですよ。
食べるものに関連した書籍などを読むのも、すごく好きでした。
なので『美味しいものを食べる時の幸福感』が、恐らく基盤になっていますね。
幼少期から全然変わることなく、今も食べることが大好きです。

自分自身の感性と、心身の健康面を一番大事にしたい

―作品を描くにあたって大切にしていること、意識していることがあれば教えてください。

とかれたたまご:『自分を大事にすること』を第一にしています。
自分が可愛いと思った感性を大事にしていますし、創作をする中でどうしても後回しになってしまいがちな精神面や身体健康面という意味でも、大事にしようと心がけていますね。

―とても素晴らしいことですが、特に精神面においては、とても難しいことではないですか?

とかれたたまご:難しいです(笑)
以前は結構、世間の需要などと比べてしまったり、マイナスなことを考えてしまったりすることもありました。

でも最近はもう、そんなことを考えるよりも自分を大事にしよう、と。
そう思うようになってからは、あまり深く考えすぎないようにしています。
「もっとこういうイラストのほうが受けるんじゃないかな」とか「今の流行りってこうだよな」という考えが頭によぎったとしても、「いや自分が好きなのはこれだから」と、自分の考えや感性を優先するように意識していますね。

―ありがとうございます。では、影響を受けたクリエイターさんはいらっしゃいますか? 

とかれたたまご:イラストにしろ、他の創作物にしろ、小さい頃からたくさん見るのが好きでしたから、もう本当にいろんな方から影響を受けていると思います。

ただ、今も絵を描き続けていられるのは、特に友人達の影響が一番大きいなと感じています。
私は、小学生の頃から絵を描く友人が周りにいることが多かったんです。
その時その時に変わらず絵を描いている友人がいつも周りにいたんです。
中には、今はもう連絡を取っていない子もいるのですけど…連絡を取っている子達の中には、今も同じように絵を描き続けている子もいます。
そういった友人達がいたからこそ、私も今、描き続けていられるんだろうなと思いますね。

―画力や作品のクオリティを上げるために意識していること、おすすめの方法などはありますか?

とかれたたまご:勉強方法ではないのですが、私は昔、ペンタブを使って絵を描いていたんです。
でも、途中でiPadに切り替えた結果、それがすごく私に合っていて、一番クオリティが上がったなという実感を得たんですよ。
なので、自分に合った機材選びは大事だなと思います。

あとはやっぱり、『作品を完成させること』の積み重ねが大事かな、とも思いますね。
下書きやラフなど、途中で投げてしまう人もいると思うのですが…『もうここで一旦完成』みたいな区切りを決めて、それを習慣化できれば一番いいんじゃないかな、と。
私の場合、この日に絵をSNSに投稿するぞ、みたいなことを決めて、そのために今回はここで区切りをつけよう、と考えて終わりにすることもありますね。

自分をあまり追い詰めないようにする、ということも大事にしているので、普段から投稿頻度などを決めているわけではないのですが、作品を完成させるためには締め切りというか、区切りをつけることも大切かなと思います。

自分が可愛いと思った感情を形にしていく

―現在は、どのようにお仕事を取っていらっしゃるのでしょうか。また、忙しくなった際に受けるお仕事の優先順位などもあれば、教えてください。

とかれたたまご:お仕事に関しては基本的に、SNSに投稿しているイラストを見てお声がけいただくことや、他のお仕事からの繋がりでお声がけいただくことが多いですね。
お仕事を受ける際には、私自身が自信を持って、クライアント様に満足していただけるような作品が仕上げられるかどうか、を基準に選ばせていただいています。

―クリエイターとして活動する上で、不安などはありましたか?

とかれたたまご:上手く描けないなどの壁にぶつかった時には、不安を感じることがあります。
でも、そのネガティブな気持ちを持ち続けるのは良くないことだなと思っていますので、自分で解消できそうな不安は、できるだけ早く解消するように心がけていますね。

もうどうにもならない不安を抱いてしまった時は、休息を取ったり、気分転換をしたりして、あまり不安を持ち続けないように意識しています。
私の場合はもう、寝ちゃうとか、描かないようにして、制作から一旦離れますね。
ネガティブな感情を持ち続けていると、どうしても絵にもネガティブな感情が乗るんじゃないかな、と思っているので。
それで絵が下手になったり、絵を描くこと自体が嫌になったりするくらいなら、一旦離れて、また楽しめるような気持ちになってから再開しようと思っています。
場合によりけりですが、おおよそ1週間くらいで戻ることが多いですね。

―ありがとうございます。では、絵を仕事にしていて良かったことを教えてください。

とかれたたまご:シンプルなのですが、私のイラストが好きだと伝えていただけることが、一番に「描いていて良かったな」と思います。
あとは、私のイラストがクライアント様を知るきっかけになった、とお伝えいただけることも、とても嬉しいですね。
実際、私のイラストがきっかけで、クライアントの活動者様を好きになりました、みたいなことを言っていただけたことがあって。
それはもう、すごくイラストを描いていて良かったなと感じ入りました。

―逆に、大変だったことはありますか?

とかれたたまご:やっぱり、自分の未熟さを実感する時かなと思いますね。
その時その時の『一番』を振り絞って描いてはいるのですが、後から「もっとこうしたら良かったんじゃないか」と思ってしまうこともあって…
そういった時は、精進しなければと身の引き締まる思いがします。

―それでは最後に、今後の目標や展望を教えてください。

とかれたたまご:小さな目標かもしれませんが、私自身が満足できるイラストを描くことですね。
自分自身もまだまだ発展途上だと思っていますので、さらにいいものを制作していきたいですし、その過程で誰かの目に留まってくれたら、本当に嬉しいです。

私の場合、具体的にこういうお仕事がしたい、というよりは、自分が「可愛い」と思った『感情』を形にできるのが一番だと思っていますので、ちょっと大雑把な感じですけれど…
でもそれが私自身の、小さくて大きな目標です。

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