「子供との時間を取り戻すために、絵を仕事にすることを決めた」こゆいゆたむさん

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『プリキュア』にハマったことがきっかけで、かわいい女の子イラストの世界へ

―現在の活動内容について教えてください。

こゆいゆたむ:現在はSNSでのイラストの投稿やお仕事の募集、そしてクラウドソーシングサービスを利用してお仕事をいただいています。

―どういうお仕事が多く入ってきますか?

こゆいゆたむ:
やはり多いのは個人で活動しているVTuberさんや歌い手さんなど、個人の活動者様が多いですね。
割合としては、初めからキャラクターデザインから手がけるものは3割程度で、どちらかというとグッズイラストやSNS投稿、ファンの方へ発信するための記念イラストが多いです。それをグッズに使っていただいたり、あわせてデフォルメイラストをご依頼いただいたりする形が多いですね。

―では、現在の活動をお仕事にしようと決心したきっかけを教えてください。

こゆいゆたむ:
絵を描くこと自体は物心ついたときからしていて、小さい頃はアトリエ教室に習い事として通っていたりするくらい絵を描くことが生活の一部でした。
社会人になってからはイラストとは全く関係ない仕事をしていたんですけれど、子供が生まれて産休・育休を経て仕事復帰をしたときに職場が遠かったのもあって、朝早くから夜6時以降ぐらいまで仕事をして、そこから家事をしてすぐ寝る、というような生活になり、子供との時間が全く取れなくなってしまったんです。
それが自分の中でずっと気になっていたので、それだったら好きなことを仕事にしつつ、子供の時間も取れるようにイラストレーターをやってみようかな、というのがきっかけと理由ですね。

―イラストレーターとして活動を始めた経緯について、現在の活動年数や、これまで絵を描いてきた経験、進路なども含めて教えてください。

こゆいゆたむ:
開業届を出したのは2022年なので、3年目に突入という感じです。
育休中にいずれイラストレーターをやりたいなというふんわりとした計画はあったので、それに向けて個人依頼を副業として受けていました。
社会人になってからも絵は描いてはいたと思うんですけど、本当に年に数枚描く程度で、学生の頃よりは全然描かなくなっていましたね。
小学生の頃にアトリエに通っていた時期があったのですが、そこまでがっちりしたものではなく、楽しみながら絵を描きましょうというような場所だったので、技術的なものはそこまで習っていないんです。
趣味で絵を描くようになったのは中学から大学の学生時代ですね。
デジタル化が進んでいたので、デジタルイラストがもう世間にも馴染んできていて、使う画材としてはデジタルしか考えられないという感じでした。自分でパソコンとペンタブを用意したのは、高校の後半か大学生のときぐらいだったと思います。
高校の時に大学受験で美術系の大学へ進むか悩んで、最終的には現実的に将来を見据えて全くイラストと関係のない大学に進みました。

―ご自身の作品スタイルや方向性については、どのように決められましたか?

こゆいゆたむ:
元々アニメとかが好きだったんですけど、好きなアニメのジャンルがプリキュアだったりアイドルマスターとか、女の子のキャラクターが多かったので、それの二次創作をやっていて、女の子のイラストに行き着いているというのはあります。
当時プリキュアがちょうど流行っていて、そこでハマりましたね。
それまでは少年誌系のアニメ・漫画が好きだったので、プリキュアにハマった時は自分でもびっくりしたんですけど、かわいい女の子派だったんだな、とようやく自覚したのを覚えています。

『楽しい』が天性のベースにあるから、絵を描くことに迷いがない

―絵を描くにあたって大切にしていること、意識していることがあれば教えてください。

こゆいゆたむ:
基本的にはお仕事のイラストもオリジナルのイラストも、楽しく描くということを意識しています。
お仕事だとクライアントさんがいらっしゃるので、その意向や希望をきちんと表現できるように連絡は密に取り合うようにしています。
オリジナルのものは、バズっているものや流行りのものに私自身あまり詳しくないので、好きなものを好きなときに描くということだけを意識していますね。

―楽しんで描くことを続けるって、結構難しくないですか?

こゆいゆたむ:
同業のイラストレーターの友人にも言われたんですけど、本当につらいと感じたことがなくて。ずっと楽しいがベースにあるんです。
そもそも絵を描くことが大変という考えに至らないので、逆に返答が難しいというか。それは確かに天性の感覚ですね、と言われることが多いです。

―絵を描くこと以外で、何か悩んだりすることはありますか?

こゆいゆたむ:
ありますね。SNSに関してはすごく悩むというか、どうしても更新を忘れてしまうんです。
FANBOXなどの定期的に公開するものは三日坊主になってしまいがちなので、戦略というよりはまず自分の意識を変えていこうという努力をしている最中ですね。

―では、影響を受けたクリエイターさんはいらっしゃいますか?

こゆいゆたむ:
初めてデジタルイラストを描き始めたときにClipStudioの公式のメイキングを調べて参考にした和錆さんというイラストレーターさんがいます。
その方のメイキング動画を見て、かわいい!この人の絵みたいなイラストを描きたいなと思いました。
まだデジタルのオリジナルイラストを目にする機会が少なかった頃で、二次創作はやっていたんですけど、オリジナルのイラストでほぼ初めて拝見したのが和錆さんのイラストとメイキングだったので、本当にびびっときたというか。
この方の塗り方や肌の表現、あと動物が好きなんですけど、その動物の耳の描き方がすごく好きで。そこも惹かれた部分なのかなと思います。

―画力や作品のクオリティを上げるために意識していること、おすすめの方法などはありますか?

こゆいゆたむ:
私は3日坊主なので、有名な先生方が発信している上達法とか3ヶ月上達法みたいな長期的なものや継続するものは、挑戦してみたんですけど続かなかったですね。
なので、描けない期間が開かないように、ちょこちょこ描くようにはしていました。
それでも描けないときは、パルミーさんとかYouTubeで講座を上げられている方の動画をひたすら見たり、あとは教本を買うのが好きなので、イラスト教本を買って読むというのをしていましたし、今もしています。

―おすすめの教本はありますか?

こゆいゆたむ:
伊達直人先生が出してらっしゃる『画力向上講座』という本があるんですけれど、90日間毎日続ければ画力が上がりますよ、というものだったんです。
90日は毎日は続けられなかったんですけど、体の構造だったり、髪の毛の描き方、パーツの分け方やしわとか、細かくいろいろな分野で載せてくれている本なんです。
キャラクターデザインの考え方や組み立て方みたいなところも載っていて、結構ためになるバイブルみたいな感じになっていますね。ちょっとスランプに陥ったときに開いて見て、「そうだ、目のあたりの描き方はこんな感じだったな」というのを思い出したりします。
初級編から中級編へとだんだん進んでいく構成になっていて、文字が多すぎず絵だけでもない、というところが見やすいなと思いますね。人物を描くための本という感じで、男性の描き方やポーズの取り方、筋肉のつき方なども書かれています。

VTuberさんの活動を、もっと大きな形で応援していきたい

―現在は、どのようにお仕事を取っているのでしょうか。

こゆいゆたむ:
お仕事の受注はSNSでの募集がメインですが、あとはココナラだったりクラウドソーシングサイトに登録して声をかけていただくという形ですね。
お仕事がかぶってしまったときは基本的にスケジュールが問題なければ全部受けてしまいます。
もし納期も内容も同じようなものが同時に来てしまった場合には、やはりお仕事ということもあるので費用面で選んでしまいますね。

―クリエイターとして活動する上で、不安などはありましたか?

こゆいゆたむ:
元々SNSで二次創作や一次創作の発信はしていたんですけど、知名度はなかったので…自分でやるぞと決めたとはいえ、お仕事が来るかどうかというのが一番不安な部分ではありました。
ただ、義理の父がイラスト関係の仕事をしていて、個人的に副業でやっていたときからのフォロワーさんやクライアントさんの個人依頼を受けていたところに、義理の父に斡旋してもらってお仕事をいただいていたので、本当に周りに支えてもらって何とかここまでやってきているな、というのがあります。

―ありがとうございます。では、今の活動をしていて良かったことと、大変なことを、それぞれ教えていただけますか。

こゆいゆたむ:
一番は元々のきっかけだった子供との時間、家族との時間が取れるようになったので、生活面でとても充実しているなというところですね。あとはやっぱり自分が楽しいので、楽しくお仕事ができていることが良かったことです。
大変なことはやっぱり営業がまだ苦手なことです。そこに関しては現在進行系で大変なことですね。
SNSでイラストレーターやお仕事を募集している方にこちらから声をかけるという形と、あとは声をかけてもらうのではなく、ココナラなどに登録してこちらから「こういう絵が描けるので良かったら」というふうに声をかける場所を用意したりしています。
この前、「ザ・クリエイターズ」という、クリエイターの交流会で大規模なものが開催されていて、去年から年1で参加してみようかなと思って参加しているんですけど、そういったところで名刺を交換させていただいて、お仕事に繋がったことも何件かあります。
気軽に参加・アピールできる名刺交換会という形だったので、自分から積極的に行けないタイプでも声をかけていただけたりはするので、参加しないよりはとてもいいなと思いました。

―それでは最後に、今後の目標や展望を教えてください。

こゆいゆたむ:
現状は個人様とのお仕事が多いので、商業関係のお仕事も増やしていきたいと目標に思っています。
あとは、VTuberさんの活動を応援したいという気持ちが強いので、関連の大きなお仕事ができたらいいなというところと、あとはライトノベルの表紙とか、そういったものもやってみたいなとは思っています。

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