
「もしかしたら気づいてもらえたらいいなぐらいに」うさぎのつのさん

●うさぎのつの
Profile
うさぎのつの名義でフリーランスイラストレーターやってます。
2022年9月〜現在、長期ソシャゲ企業案件が1件進行中です。
【実績】
〇2020年
⚫7月〜現在 Skebにて個人様の有償ご依頼
〇2022年
⚫7月 クラッシュフィーバー Twitterイラコン〈ファンアート部門〉最優秀賞
⚫9月 企業案件2件
⚫12月 ライバー事務所DAGV様ご所属 ライバー様のキャラデザ・立ち絵担当
〇2023年
⚫2月 ニューラルクラウドイラコン 入賞
【SNS】
Twitter▶https://twitter.com/rabb_horn
pixiv▶http://pixiv.me/rabbit0_horn
Skeb▶https://skeb.jp/@rabb_horn
活動について
―現在のクリエイターとしての活動を教えてください。
うさぎのつの:現在は長期で企業様のソーシャルゲームの案件に関わらせていただいています。
フリーランスのイラストレーターとしては、有償依頼のサイトで個人的に依頼を受けたり、DMで企業様からご連絡いただいて、スケジュール的に都合があえば、お仕事させていただいています。
―クリエイターになられたきっかけを教えてください。
うさぎのつの:きっかけっていうのがあんまりなくて。
幼い頃から何が何でも絵を描く仕事に就くぞみたいな風にずっと思っていて、その気持ちが揺らがずにここまで来てる感じです。
―職業としてイラストレーターになろうと思われたのはいつ頃ですか。
うさぎのつの:最初は漫画家になりたくて、本格的に目指し始めたのが小学校四年生ぐらいですね。
―今の活動に繋がっているなと思ったのはおいくつぐらいの時ですか。
うさぎのつの:中学生ぐらいですね。
漫画家にはなりたかったんですけど、漫画って応募する時に大体20ページぐらいの読み切りを描いて応募するっていうのがセオリーじゃないですか。
自分が話を考えるとすごく長編になって、読み切りで描き切るのが難しいなと。すごくいっぱいグーッと考えてしまうので。
そういう意味では漫画家よりも、いろんな設定を考える方が自分には向いているのかなと思い始めて。
その当時の友達に話してみたら、ゲームとかいいんじゃないと言われて。確かにそうかもって思いました。
―ご自身のイラストを描かれる時は、設定や背景などは詳しく決めて描かれますか?
うさぎのつの:そうですね。一つの世界観であんまり独立していないというか、どこかで繋がっているかもみたいなものが他の方の作品を見ていても好きです。だから自分が描く時も、要素の流れやキャラクター同士の繋がりを考えながら描いていますね。
―何枚かイラストがあったら、何かしらストーリーが繋がっているように描かれているんですね。
うさぎのつの:はい。見てくれている人が、何かワンチャン気づいてもらえたらいいなぐらいに(笑)
― クリエイターとして活動されている中で良かったことを教えてください。
うさぎのつの:自分が描いた作品をお客様に喜んでもらえることが、一番嬉しいですね。
やり取りを重ねていくうちに、あなたのことを信用しているからあなたの好きなように描いてくださいと言われたこともあって。そういう風に自分が作ったものに対して、信用してもらったり、嬉しいとかリアクションが返ってくることがものすごくありがたいなと思います。
―うさぎのつのさんにとって、お客様からのリアクションは大きなモチベーションになりますか。
うさぎのつの:かなり大きいです。いいですねって言ってもらえるだけでもやって良かったな、嬉しいなって思えます。
仕事だから要望に答えなきゃいけない、という意味ではものすごく苦労することもあります。どうしても自分が得意じゃない表現をしなきゃいけない時は苦労するんですが、その分いいですねとかこれで大丈夫ですとか言われるとやっていて良かったなと思います。
―少し出ましたが、他にご苦労されていることや大変だと思われることはありますか。
うさぎのつの:お客様に喜んでいただくためには・自分でも納得出来るクオリティラインにするためには、を常に模索している時間ですね。
もちろん自分で題材を考えて色々模索していくっていうのは、楽しい部分もあるのですが、自分の成長に必要な糧や学びを得られていないと感じることもあって、そういうとき結構苦しいなって思います。
―それは画力や絵を描くスキルの部分ですか。
うさぎのつの:スキル的な部分もそうですし、例えば「こういう風なこのキャラのイラストを描いて欲しいです。構図は自由で大丈夫です」って言われた時に、このキャラの魅力を最大限に表現できるポーズってなんだろうとか、自分の得意なポーズっていうのはあるんですけど、それじゃあ何か違う気がすると思う時に、どうしたらいいだろう、どういう風に表現したら喜んでもらえるだろうと考えてしまう時もあって。楽しさもあるんですけど、すごく難しいなって思う瞬間の方が多いから苦労はしていますね。
―うさぎのつのさんは依頼を受けてイラストを描かれるお仕事と自分から創作していくお仕事だとどちらがお好きですか。
うさぎのつの:どっちも好きなんですけど、どっちのほうが好きというよりかは、自分のしたい表現や自分が得意な構図を描いている瞬間が楽しいですね。
その時求められる表現によって結構満足度が違うかなとは思います。
―どのような表現を描いている時が楽しいですか。
うさぎのつの:私はカジュアルなイラストが得意で、自分の得意な部分が好きだからそういう風なキャラクター描いてほしいって言われると楽しんで描けます。ただ、例えば和服とか普段滅多に描かないモチーフの依頼がくると、どうしたらいいんだろうと悩みます。
―そうですよね。得意・不得意ってありますもんね。
うさぎのつの:自分が得意じゃないモチーフのイラストを依頼された時は私で大丈夫かなっていう風に思います。
どうしても得意なものよりかは気持ちの入り方もちょっと違うなというか、どうしても迷いがイラストに出ます。そういうのが極力お客様に伝わらないようにはしたいですね。
―Twitterを拝見して、背景の作り込みをすごくされているなと感じました。
こだわりなどはありますか。
うさぎのつの:オリジナルで描く時もですが、やっぱりキャラクターだけで語れる部分ってものすごく限られてくるなと思います。
そのキャラの背景や普段どういうことをしているかという部分も必要かなと。
もちろんクライアントさんのご依頼内容にもよりますが、自由に描いていいよという風に言われた時は、背景にそのキャラの個性を詰めこみますね。
大切にしていることは、信じること
―クリエイターとして大切にされていることを教えてください。
うさぎのつの:大切にしていることは、たくさんイラストレーターさんがいる業界の中で私を見つけてくれて、作品を見てくれる人がいるっていうことを信じることです。
結構自分の実力不足でうわーって思ってしまう瞬間や、心が折れそうになることがあって。やっぱり自分はこの仕事をするべきじゃなかったのかなと。
でも、一人でも自分のイラストを見てくれている人がいることをわかっていると、とりあえずはその人たちのために頑張ろう、ここで腐っている場合じゃないなって、立ち直る原動力の一つになっていますね。
今、見てくれている人たちのことを信じていれば、多少自分のことが嫌いになる瞬間があっても、その人たちが信じてくれる私をまずとりあえず好きになっておけば、その瞬間は大丈夫だという風に思います。
―ドキュンときました。素晴らしいなと思います。人と人との繋がりっていうのを大事にされているとインタビューをして感じました。
うさぎのつの:この仕事をしていて思うのですが、単純に見てくれる人がいないと成立しないですよね。
エンタメ業界やクリエイティブ業界は応援してくれる人があってこそなので、一番ないがしろにしちゃいけないところじゃないかと思います。
お仕事するのは人と人なので、一緒にお仕事する人もそうですし、見てくれている人もそうですし、すごく大げさな言い方かもですけど、人間に対する愛とか情とか、そういうのは絶対忘れちゃいけないと思っています。
―イラストを描かれている時は一人ですよね。だからこそというのはありますか。
うさぎのつの:ずっと一人で描き続けることはできるんですけど、それを作品として発表してそれがお仕事になるのは、人とのつながりがあってこそなので、そこは大事にしたいですね。
―今後やりたいことを教えてください。
うさぎのつの:小説の表紙や挿絵、ミュージックビデオや動画などのイラストの素材提供ですね。
この世界への憧れが強くなったのは、VOCALOIDのミュージックビデオを見てからなので、自分の絵が動画になっているっていうのは自分で見たいです。
いつか俳優さんと仕事してみたいなって思っていて、手法は違っても同じ表現者ではあると思うので。
最近だとイラストレーターさんの絵をミュージックビデオに使用するアーティストさんやアイドルグループがいらっしゃいましたが、まだまだ物珍しい段階かなと。
もっと気軽にクリエイティブなことを一緒にできたらいいのになって思っています。
私の実力や実績ではまだまだですが、俳優とイラストレーターが上手いこと融合できればもっと面白い事が何か生まれるんじゃないかなってぼんやり思っているので、目標にしています。
―ぜひ、見てみたいですね。最後にファンの皆さんに一言お願いいたします。
うさぎのつの:いつもありがとうございます。見てくださっているファンのあなたがいるから、私がうさぎのつのとしていられます。
名前がうさぎのつのという割には亀のような歩みですが、それでも日々ファンの皆さんの心のどこかに残るような作品を日々模索しているところなので、ご縁が続く限り何卒よろしくお願いします。