SNSからの刺激
―イラストレーターになったきっかけはありますか？
ドリームワールド：物心ついたときから絵を描いていて、小さい頃から絵に関係する仕事をしたいなと思っていました。それが最初のきっかけなんですけど、絵を描いてどんどん成長していくうちに、もっと自分の好きなことをやって、みんなにもっと自分のことを知ってもらいたいなっていうことで、SNSで発信してイラストレーターとしてやってみようかなと思ったのがきっかけですね。
―そうなんですね。SNSで自分のイラストを発信し出したのはいつ頃ですか？
ドリームワールド：中学校ぐらいです。
―早いですよね。周りにもSNSを使って発信している人はいましたか？
ドリームワールド：自分はずっと中学高校と美術部だったんですけど、中学校のときはSNSで絵を描いている子はいて、この子うまいなとか思いながらやっていました。
―SNSで同い年ぐらいだろうなこの人って思う人の絵も見ていましたか？
ドリームワールド：そうですね。何歳以下の〜みたいなハッシュタグがあって、「同い年か」と思いながら見ていましたね。
―ハッシュタグなどで中学生とか何歳とか分かるってことですよね。それはドリームワールドさんにとって刺激でしたか？
ドリームワールド：そうですね。こんなうまい子がいるってことは自分もこのぐらい上手くなれるっていう自信にもなっていましたし、負けたくないなって思うこともありました。
―素晴らしいですね！その時に描いていらっしゃったイラストっていうのは、今のイラストに近い感じですか。
ドリームワールド：いえ、全然違う感じでした。
―当時はどんなイラストを描かれていたんですか？
ドリームワールド：最初は結構、デフォルメされた感じで人間の形をしてなくて、独特の形でした。説明しづらいんですけど、首が長かったりとかまつげがとても長かったり、すごく特徴的な絵を描いていました。
―それを経て、今の絵柄に繋がったのですね。
ドリームワールド：そうですね。最初の頃は人の絵を真似して、自分の好きな絵柄を描いてる人をちょっとオマージュしてみたり、自分なりにアレンジして描いていたのがどんどん形が変わっていって、自己流という感じで今の形に収まったって感じです。
―最初は模写から始めて、オリジナルにするために試行錯誤したみたいな。
ドリームワールド：そうですね。
―今の絵柄になったのはいつ頃ですか？
ドリームワールド：結構前ですけど、高校入るか入らないかくらいだと思います。
―その時、「自分の絵はこれだ！」みたいな感覚になりましたか？
ドリームワールド：かわいいものが好きなので、自分の「かわいい」理想にどんどん近づいている感じはしていました。プリキュアとかが好きなんですよ。
―Twitterを見てもしやと思っていました。でも色使いとは違うしなと。
ドリームワールド：プリキュアはもう放送当時からずっと今も観ていて、そういうのにも段々影響されていってって感じですね。
―現在のイラストレーターとしての主な活動を教えてもらってもいいですか？
ドリームワールド：今は仕事が忙しくて、ほぼSNSで投稿するだけになっています。昨年はグループ展などに参加していました。
―そうなんですね。あと作品のTシャツもインスタで販売されていますよね。
ドリームワールド：そうですね。今後、また何か参加できるものがあればしたいなとは思っています。
両立の難しさ
―イラストレーターとして活動されている中で良かったことはありますか？
ドリームワールド：やっぱり、SNSって顔も知らない人がやっているじゃないですか。SNSに投稿したイラストに対して知らない人や海外の人からも反応がもらえると、それが自分の中ですごく力になっています。実際に売ってほしいとか言われたり、すごく気に入ってもらえたり、認めてもらっているなと感じることができるので。
―SNSの最大の良さですよね。逆に大変だったことはありますか？
ドリームワールド：気を抜いたらなかなか絵を描かない時期があって。定期的にSNSで作品を上げていくのは少し大変だなと。
学校でデザインの勉強をしながら、それとは別に趣味で絵を描いてSNSに上げたり、また別で今も仕事で絵を描いたりデザインしているので、両立が結構難しいと思っていて。
仕事で満足しちゃって、描く気力ないというときがあって(笑)気持ちの切り替えが大変です。
―それこそ朝から晩までですもんね。どれくらいのペースでSNSへ上げたいという理想はありますか？
ドリームワールド：基本、週に1回か2週間に1回とか、本格的な絵は土曜日に基本あげるって決めていて、平日は落描きとかをちょっと見てもらえるようにと思いながらやっていますね。
イラストを通して、人の役に立ちたい
―イラストを描く中で大事にされていることってありますか？
ドリームワールド：自分の絵を見たときに、見た人が温かい気持ちになったり、絵が癒やしになってくれたりとか、ほっこりできるような絵を描きたいなっていうのがずっとあって。
何か温かい気持ちになれるような作品作りができたらなと思って描いています。
―温かい気持ちとは？
ドリームワールド：絵がSNSとかで流れてきたときに「あっ、かわいい！」とか「癒やされた！」と思う気持ちになってほしいです。
―お話を伺っていて、作品を見た方にこう思ってほしいなというメッセージを感じました。
ドリームワールド：人の役に立つことをしたいっていうのが、小さい頃からずっとありました。
もしデザインの仕事をしていなかったら、介護職とか何か誰かを支えられるような仕事に就きたいと思っていました。
「人の心の支えになるようなことをしたい」ということが自分のポリシーなので、多分それが絵にも出てるんじゃないかなとは思っています。
―ある意味自己完結できるものの中に、他者を思いやる優しさがあるということにグッときました。今後、イラストレーターとしてやりたいことや予定はありますか？
ドリームワールド：今度、イラスト集に載せてもらう予定です。あとは来年あたりに個展や対面の販売イベントをやりたいなと思っています。
―素敵です。最後に、たくさんのファンの方がいらっしゃると思いますが、その方々に一言お願いします。
ドリームワールド：これからも自分の作品で笑顔になってもらえたり、癒やしを提供できるよう作品を作っていくので、楽しみにしてもらえたらなと思ってます。
