どこか儚さを感じさせる世界観を表現したい
―現在の活動内容について教えてください。
hato:2023年の6月頃からhatoの名義で活動しており、お仕事としては、CDのジャケットイラストやMVイラストのご依頼をお受けしています。
初めてご依頼をいただいたのは2023年の12月頃で、活動を始めて半年くらい経った頃のことでした。お仕事以外の個人としては、SNSに作品を投稿したり、イベントに出展したりしています。
―イラストレーターとしてお仕事をしようと決心したきっかけを教えてください。
hato:元々イラストを描くことが好きで、幼い頃からチラシの裏などにたくさん絵を描いていました。
それを褒めてもらえるのがすごく嬉しくて、ずっと描き続けていた感じです。
仕事として意識した一番のきっかけは、イラストの専門学校に通っていた頃、自分が描いた作品をポストカードにして販売したことでした。喜んで買ってくれる人を見て、「もっと多くの人に自分の絵で楽しんでもらいたい」と思うようになり、本格的に活動を始めた次第です。
―ご自身の作品のスタイルや方向性は、どのように決められましたか。
hato:絵を描くにあたり、どこか儚さを感じさせる世界観を表現しようと意識して、描き続けています。
「心情が伝わるような、繊細な世界観を描きたいな」と思い、それをどう表現しようかと考えた折にいろいろと試行錯誤しまして、結果、今の絵柄に行きついた形ですね。
心情描写を意識して、それを背景の抽象的な世界に投影したいなと。
―なるほど。試行錯誤の中で今のスタイルに行きついたことにも、何か理由やきっかけがあったのでしょうか?
hato:そうですね…線画を活かしたイラストにしたいなと考えたのもひとつだと思います。
絵を描く上では、見て下さった方の目を引くポイントも必要かなと思い…それで線を描き込んで密度を上げる、というスタイルに落ち着いた感じでしょうか。
通っていた中学校の美術教諭の作品が、本当に美しくて
―作品を描くにあたって大切にしていること、意識していることがあれば教えてください。
hato:イラストを見ていただいた時に少しでも立ち止まって、どこか儚い、繊細な世界観に触れていただければ嬉しいなと…そう思って、制作しています。
―影響を受けたクリエイターさんはいらっしゃいますか?
hato:自分の描く絵とはジャンルが変わってしまうのですけど、美術的な絵画の方面から影響を受けていますね。
自分が中学生だった頃、教科担当だった美術の先生が、星野敦郎さんという、絵画を描いている方だったんです。その星野先生の作品を見せていただいた時に、ものすごく衝撃を受けまして。
本当に美しく、何かを思わせるような、言葉では言い表せないような世界観が、絵の中に広がっていました。
イラストと絵画という点でジャンルは違っていますが、根幹には、やっぱり先生の作品を見た時に受けた衝撃があると思っています。
―では、画力や作品のクオリティを上げるために意識していること、おすすめの方法などはありますか?
hato:活動を始めてから毎日のようにイラストを描き続けているのですが、作品が完成した時、少しでも何かぎこちなさを感じたら、それを取り除く努力はしていましたね。
その上で、その1枚1枚に対して感じた反省点を次の作品に活かして、ということを繰り返してきた感じです。
それから、他の方の作品やイラストを見るのがすごく好きなので…
好きな作家さんやイラストレーターさんの作品を、色使いや構図、線の太さなど、細かいところまでよく観察する、ということも日頃からやっています。
自分の中に、たくさん描きたいものがある
―現在は、どのようにお仕事を取っているのでしょうか。また、お仕事を受ける際の優先順位などもあれば、教えてください。
hato:現在は、SNSに掲載しているメールアドレス経由でのご依頼を受け付けています。
基本的に、いただいたご依頼はすべてお受けするようにしているのですけど…
優先順位というか、スケジュールの都合などでどうしても難しい場合は、お断りさせていただくこともある、という感じです。
―クリエイターとして活動する上で、不安などはありましたか?
hato:クリエイターとしての活動は、まだ始めて2年ほどということもあり、本当に初めてのことばかりで、何をするにも不安を感じることは多いですね。
それでも、自分の作品を見てくださる方がいるお陰で、前向きに頑張れている気がします。
―では、絵をお仕事にしていて良かったことを教えてください。
hato:やっぱり、ご依頼者様に自分の描いたイラストを喜んでいただけることが、すごく、本当に嬉しいです。
そういった反応をいただけると、本当に絵を描いていて良かったなと思いますし、今後も描き続けたいなと思える。
それが、この仕事のすごくいいところだなと感じています。
―逆に、大変なことはありますか?
hato:スケジュール管理ですね…。すごく難しいというか、納品期限までに提出できるように、それぞれの予定を調整していくのが、大変だと思います。
―最後に、今後の目標や展望を教えてください。
hato:自分の中に、本当にたくさん描きたいものがあるんです。
今はそれを、一つひとつ形にしていければな、と思っています。
お仕事については、書籍や、他ジャンルのアーティスト様に関わるお仕事ができれば嬉しいですね。