検索
【erumina - エルミナ】記事一覧インタビュー「最高の作品に出会いたい」ANATANIWA AIGAARUARA.さん

「最高の作品に出会いたい」ANATANIWA AIGAARUARA.さん

ANATANIWA AIGAARUKARA.

ANATANIWA AIGAARUKARA.

Profile

2020年活動開始。
漫画、西洋美術、ストリートアートなどの文脈を元に
現代の「若者」にフォーカスを当て作品を制作。
平面作品をはじめ、立体、映像、インスタレーションなど
表現技法は多岐に渡る。

展示
2020年 個展「花園」京都
2021年 グループ展「くずはモールラッピング」大阪
    個展「はじめまして、さようなら。」島根 
    個展「ECLECTICISM」島根
    グループ展「YY-U25」京都
2022年 グループ展「くずはモールラッピング」大阪
    アートフェア「GEISAI」東京
    個展「客観的遺伝子のフェートギャラント」島根

クリエイターの商品はこちら

—クリエイターとしての主な活動を教えてください。

AA:作品を制作して展示をしています。

—主にアクリルを使った手描きのものが多いですか?

AA:そうですね。

—SNS発信もされていますよね。

AA:元々グラフィックの学校に行っていたので、絵に限らずグラフィックとかデジタル系もちょっとやっているって感じです。

—個展は手描きの作品だけですか?

AA:織り交ぜている感じですね。手描きの作品もあるし、グラフィックのポスターにして天井から吊るすようなふうに考えていますね。

—空間も含めてデザインされていると?

AA:そうですね。

—AAさんにとって個展って楽しいものですか?

AA:考えているときは楽しいですが、作り出していざやるってなると、逆にやりたくないなと(笑)頭の中では出来上がるんですけど。

—やりたくないなって思う理由は何ですか?

AA:イメージ通りにいかないことのほうが多くて。それをどこまで持っていけるか…みたいなところはありますね。

—クリエイターを目指すきっかけはありましたか?

AA:物心ついたときから絵は描いていて。でもやっぱり親には絵では食べていけないという考えがあったので、すごくそこは言われました。進学も美大に行くよりかは仕事に繋がりやすい学校選びとかもしていました。

でも今は絵を描いているので、その理由は何だろうと思うと、昔から色々なアーティストの作品を見てきて、その人がいれば、その人の作品があればもういいやって思えれば、多分僕は何も作らないと思うんですけど、まだその納得いくものがないんです。素晴らしいものはいっぱいあるんですけど、自分の中で納得いくものが他の作品の中にはまだないなと思ったので。それを多分自分で探し続けて作っているんじゃないかなと思っています。

—グッときました。ご自身の中で最高の作品に出会いたい、それを自分で創り出したいという思いですか?

AA:そうですね。

—お子さんの時はどういうものを描かれていたんですか?

AA:漫画の模写から始まって、最初は漫画家になりたかったんですよ。だんだん一枚の絵で何かを表現するっていうのが自分に合っているのかなって思ってきて。それからはずっとペンとか鉛筆でイラストチックなものを描いていました。

—一枚の絵で表現するっていうのは、具体的にはどういったものを表現していましたか?

AA:例えば漫画だったらストーリーがあって、絵があってっていうのがあると思うんですけど、絵画っていうのは自分の思想とか、あと芸術の歴史みたいなものを一個の四角い画面に収めるっていうところに魅力を感じました。

—自分の価値観、思想、背景とかが入る感じですか?

AA:そうですね。

アートを手軽なものに

—後ほど詳しくお聞きしたいです。
クリエイターとして活動されているなかでよかったことはありますか?

AA:最近あった出来事ですが、中学校の友達から久々に連絡がきて。中学校のときに友達から絵を描いてと頼まれることが多くて、下手くそなりに描いて、それをあげたりして。それがその友達から「今もまだ大事に取ってあるよ」って写真が送られてきて。作品って残るので、そういう思いもよらないところに残っているのが嬉しかったですね。

—それは嬉しいですね!その送られてきた写真の絵を見てどう思われましたか?

AA:いやもう下手くそだな~って(笑なんでこんなの描いたんだろう、みたいな(笑)

—でもそれを残してもらっているのは凄いですね。ちなみにどんな絵だったんですか?

AA:その人をイメージしたイラストみたいな。

—それだけ絵を描くことがお好きじゃないですか。

でも色々な要因があって、AAさん自身も就職に有利な学校に進学されたわけじゃないですか。それでも今、絵を描かれるお仕事をしている理由ってありますか?

AA:結局、普通に諦めきれなかったんだと思います。たぶん一生やり続けられることが作品制作だったので、自然に戻っていったっていう感じです。

—それは学校在学中も思ってらっしゃったんですか?

AA:在学中はたぶん押し殺していたと思いますが、就活して今の会社に入れた時に、やっぱりこっちだなって思って、制作を続けたいと思いました。

 

—逆に活動されている中で苦労されていることはありますか?

AA:自分の売り出し方というか、プロモーションの仕方は結構悩んでいて。専門家的な人が見るアートフェアに展示して見てもらって売れていくというよりかは、もっと一般の人の目に触れたいっていうのはあって。有名になりたいのはありますが、その過程は自分の中ではきちんと意味を持ってやりたいと思います。なので、これから作品をどのように前に出していこうかなっていうので今は苦労していますね。

—プロの人が見ることというのは、例えばコンクールに出すなどになると思いますが、一般の人の目に触れてほしいという思いは具体的にはどういった理由ですか?

AA:僕、音楽を聴くのが好きで。音楽って結構身近じゃないですか。買うのも手軽ですし。それがアートだと手軽さがないと思っているんですが、僕は一緒なようにしたくて。自分の作品はより身近で気軽に見られるようなものでありたいなという思いがあって。そういった意味で、もっと一般の人に見てもらうにはどうしたらいいかなと考えています。

—すごく共感しました。プロの方の評価とはまた違うそれぞれの面白さ、感じ方があればなと思いました。

絵を描かれる中で大事にされてらっしゃることってありますか?

AA:例えば、絵の内容や表現の仕方に好みが分かれすぎないように、独特すぎないようにしています。普遍的なものを作りたくって。

—具体的に普遍ってどういったものだと思われますか?

AA:全員に好かれるものってなかなか難しいと思いますが、両極端があって真ん中を作ることが今の時代で大事なんじゃないかなという考えが自分の中にあって。一個のものと一個のものの間にあるものを表現するっていうことが自分の中で普遍的であるかなと。

—アートってちょっと尖がっているものが好まれる傾向があると思いますが。

AA:元々、自分に尖っている部分がそんなにないと思っています。たぶん小さい頃から自分の意見を押し通すとかそういう人間ではなかったので。誰か喧嘩している人がいたら間に入って両方の意見を持つみたいな性格で、それが関係して今の自分の活動の基盤となっているのかなとは思いますね。

—調和、調整みたいな?

AA:そうですね。

—それはAAさんにとって心地いいものですか?

AA:そればっかりが良いっていうわけではないですけど…やっぱりどこか尖るときは尖らないといけないとは思うし。でも自分のアートは広く知られたいので。そうなった時には、たまに尖った作品あってもいいと思うんですけど(笑)

みんな安心して落ち着いて見ることができるようなものがいいかなと思います。

一枚の絵を通して問いかける

—安心して見ることができることがいいですね。作品に愛情を感じました。

先ほどのお話に戻りますが、「一枚の絵で表現」というお話がありますが、具体的にどういうものを一枚の絵で表現されることが多いですか?

AA:僕は今、Z世代とか最後の世代とか言われて。このAAとしての活動では、そういう自分の世代を総合して、ひとつの人間で表すという。その世代の自画像みたいなのを意識して描いてはいますね。その人間が絵の中で何をやっている、何かポーズとか、行動をしているっていうところで、絵画の面白さとか自分の個性を出しているって感じですね。

—Z世代という社会環境を表現して、自身の個性や考えを表現するということですか?

AA:そうですね。「社会に対してどうか」というところが多いかもしれないですね。

—一般の人に自分の作品をこう思ってほしいなとか、こう思ってくれたらいいのになっていうのはあるんですか?

AA:いや、自分はこう思うからこうでしょ、っていうのではなく、例えば一個問題があったとして、それに目を向けさせたいというか。今こういう問題があるけど、どう思いますか?という投げかけをできたらいいなと思いますね。

—どっちかというと問題提起をかけているような?

AA:そうですね、そっちですね。

—「物事について考えてもらう」っていうメッセージ性が、たぶんAAさんのらしさだと思いました。今後、こういうことをやりたいなとか、今後の予定とかはありますか?

AA:大きな目標としては、テーマパークを作りたくて。体験型アートみたいなのは一般の人にしたら楽しいかなって。だからこれから空間を使った展示とかをやっていきたいなと思っています。あとは自分一人の作品だけじゃなくて、もっといろんな人を巻き込んで、絵画だけとかグラフィックだけに絞らずに、もっといろんな媒体とかでこのAAっていう活動を大きくしていけたらなっていう感じですね。

—最後に、個展にいらっしゃっているファンの方へ一言お願いします。

AA:買っていただいた作品とかグッズが、何十年後、何百年後かに残るようなアーティストになるので、ありがとうございますって感じです(笑)

関連する記事

Related articles

インタビュー

「寄り道からわかったこと」観覧車ホテルさん ―クリエイターになるきっかけはありましたか?  物心つく頃から絵を描くのが好きでした。  好きだけどまだ自分で絵を描…

インタビュー

「キャラクターが主役のお話づくり」ことりさん 「描くこと」を続けるためにデザイナーを目指したこども時代 ---はじめに、イラストレーターになったきっかけを教…

インタビュー

「罪悪感をもたずに、認めることも大事」木村智博さん(後編) 前編はこちら 制作中に出会う「感触」 ―活動をする中で苦労をされていることはありますか。 木村:作…

インタビュー

「人に感動してもらえるものをつくりたい」木村智博さん(前編) クリエイターとしての原点 ―今の現在のクリエイターとしての活動を教えてください。 木村:今は展示が中心で、個展や…

インタビュー

「絵を描くことしか人の役に立つことがない 」無能さん 絵を描く以外に向いていることがないと思う ―今、デザイン系の専門学校に通われているそうですね。 無能:高…

インタビュー

「自分表現の手段」 YANUさん ―今クリエイターさんとしての活動はどのようなことをされていますか? YANU:SNSにイラストをあげたり、最近だとイベ…


クリエイター

Creators