コロナ禍に入るまでは、抽象画に近い絵を描いていた
―現在の活動内容について教えてください。
めいとーそ:現在は、SNSに絵を投稿しているのが一番の活動になりますね。
あとは年に数回ほど、グッズを作って販売イベントなどに出ています。
クライアントワークに関しては、ご依頼があればお受けしています。

―イラストレーターとしてお仕事をしようと決心したきっかけを教えてください
めいとーそ:昔からずっと絵を描いていたので、そのまま今も描いているという状態です。
―その後、SNSに絵を投稿し始められたのにも、何かきっかけがあったのでしょうか。
めいとーそ:学生時代は美術系の学校に通っていましたが、今のようなイラストは描いていませんでした。
5年ほど前、コロナ過という環境の変化でなかなか外に出られず、気分を保ちにくくなってしまったタイミングがあったんです。
そこで、ちょっと絵を続けるのが難しくなってしまった時…試しにiPadを購入して、らくがき感覚で気晴らしにイラストを描き始めました。
同時に、何となくSNSにも投稿し始めた、という感じでしたね。
―ご自身の作品スタイルや方向性については、どのように決められましたか?
めいとーそ:私は、人物を描くのが本当に苦手だったので、描いたとしてもアイディア出しの時くらいでした。
なので、今の絵に関しては、最初は『らくがきをちょっと綺麗にして表に出した』みたいな感じでしたね。
ぐるぐる目を描くようになったのも、本当にらくがきとして、パッと描いてみたものの中に、たまたまぐるぐる目の絵が含まれていただけなんです。
他の絵も含めてSNSに投稿してみましたら、そのぐるぐる目を気に入ってくださった方が複数いたので、「この方向で描いてみようかな」と決めて描くようになっていきました。

―ちなみにそこに至る前、学生の頃などには、どのような絵を描かれていたのでしょうか。
めいとーそ:iPadを購入する前、最後に描いていたのは、丸をいっぱい敷き詰めるような絵でしたね。
抽象画に近い感じで、あまり『物』を描いていませんでした。あまり形としてはっきりしたものを描いたものはなかったです。
描き続ければ誰でも上手くなるからこそ、継続が一番大事
―作品を描くにあたって大切にしていること、意識していることがあれば教えてください。
めいとーそ:自分が「何だか変だな」と感じた部分を、きちんと直してから終わらせる、ということに気をつけています。
感覚の話になってしまうのですが、気になったなら気にならなくなるまで、許せる範囲になるまで手直ししてから終わらせることを、一番大切にしています。

―影響を受けたクリエイターさんはいらっしゃいますか?
めいとーそ:特に影響を受けた方や作品は、そんなにないかなと思っています。
ただ、モチーフとして使ったものなどは、やっぱり好きなものに偏りが出てくるなと思いますね。
いろんなモチーフを描いたことで、どれが好き、どれが嫌い、というものが自分の中ではっきりわかってくるので、それで描くものが決まっていって、『好きな方向』で続けて描いています。
あとは自分の興味がどこに向くかによって変わりますね。
とはいえ、学生の頃、先生に言われたひと言ひと言に引っかかりを感じることが多かったので、そこに影響されている部分はあるかもしれません。
個性を大事にという意味合いも含め、あまり真似は良くない、という方向性の先生だったので、モチーフを描くとなっても自分で形を考えて描け、という雰囲気がありました。
なので、なるべく真似した形を使わないよう意識していましたね。
―なるほど。そんな中で現在、お好きなモチーフなどはあるのでしょうか。
めいとーそ:骨や牛骨などは好きでしたね。
からっとした質感や色味も含め、白っぽいものに好みが向いているのかもしれません。
学生の頃も結構、骨をモチーフとして描くことがありました。
―では、画力や作品のクオリティを上げるために意識していること、おすすめの方法などはありますか?
めいとーそ:今はすぐにiPadなどを使ってしまいますが、何でもいいので、鉛筆でサッと描いてみるのが一番かなと思います。
描きやすくなるというか、手が早くなるな、と。
あとは毎日、1枚でもいいから何か描く、というのが一番効率よく力が上がるのではないかなと思います。
描き続ければ誰でも上手くなりますから、継続が一番大事だなと感じますね。
一番気楽でいられるのが、絵を描く時間
―現在は、どのようなクライアントワークをしていらっしゃるのでしょうか。また、忙しくなった際に受けるお仕事の優先順位などもあれば、教えてください。
めいとーそ:これまで受けたクライアントワークとしては、ミュージックビデオやジャケットイラストなど、音楽関係のご依頼が多いかなと感じていますね。
あとは、VTuberさんのグッズ用イラストなどでしょうか。
お受けするお仕事に優先順位などは、特につけていませんね。

―クリエイターとして活動する上で、不安などはありましたか?
めいとーそ:クリエイターでなくとも同じだと思うのですが、人に向けて発信する中で、相手によっては、自分が思っていた形とは違う方向で物事を受け取られたりすることもありますよね。
SNSなどを運用していく上で、その点に不安はありました。
ただ、基本的には、「そういう視点もあるのかな」くらいの感覚で受け取って、あまり深く受け取りすぎないようにしています。
―絵をお仕事にしていて良かったこと、大変だったことをそれぞれ教えていただけますか。
めいとーそ:私は、1人の時間がとても好きなんです。
一番気楽でいられるのが、絵を描く時間なので、そこはとても良かったですね。
大変なこととしては…
生活をする上で、他人と関わることは避けられませんから、1人の時間との切り替えが大変だなと感じます。
家でずっと作業をしていると、ちょっと他の人とコミュニケーションを取るのが難しくなってしまうので、定期的に外に出るのは大事だなと思いますね。

―それでは最後に、今後の目標や展望を教えてください。
めいとーそ:一度は個展を開いてみたいですね。
あとは、現在は本当に自分の好きな絵をただ描いている、という状態ですので、ジャンルを問わず挑戦していきたいなと思っています。

