「本業だけでは満たせなかった、新しい風を求めて」のまるさん

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新たな刺激を求めて

―現在の活動内容について教えてください。

のまる:作字をメインで活動していて時々イラスト描いています。 イラストは趣味程度で描いています。制作したキャラクターも期間を決めて作るわけではなく何度も温めたり寝かすを繰り返して制作しています。

ネームロゴやイラストを仕事にしようと決心したきっかけや理由を教えてください。 

のまる:本業はグラフィックで、それ以外にもマーケティングやブランディング関係の仕事もしてます。本業では、慣れてしまった業務を淡々とこなすばかりなので新しい刺激が入ってきません。このままでは自分自身の技術や引き出しが廃れていく気がしたので、新しい風を入れるために何かやろうと思いました。

そんな中、VTuberのネームロゴを作っている方とお話する機会があり、『多分できるからやってみなよ』っていう誘いを受けて、自分も軽い気持ちで制作してみたら作品として形になったのでネームロゴの仕事を始めました。

イラストは、人生の中で1番のキャラクターを作ってみたいという唐突な思いをキッカケにネームロゴで培った技術を使って表現出来るんじゃないかと感じて生まれたのが「くまおに」です。

ネームロゴとイラストの両方は、仕事にしたい気持ちから生まれたものではなく本業を活かして『かわいい』から『かっこいい』、『 シンプル』から『ゴテゴテ』まで、様々な表現ができ今まで仕事で受けたことがない刺激と新しい風に触れ、技術も上がるので今もこの活動を続けています。

イラストに関して、作品の方向性はどうやって決めましたか。

のまる:活動内容でも言いましたが、人生の中で1番のキャラクターを作ってみたい思いでイラストを始めたかったのですが、当時ペンタブ持っていなかったので、マウスで描くかアナログ作品にするかの二択しか選べない状況でした私は、アナログでイラストを描けない自覚があったので自分の能力を最大限に活かすには、イラストレーターのペンツールをマウスを使って描くしかないと思いました。

この手法を使うならシンプルなキャラクターがベストだと思ったので、これじゃないを何度も繰り返し、身近な参考を見て「くまおに」が爆誕しました。

―影響を受けたクリエイターさんはいらっしゃいますか?

のまる:好きな作風の方はいるのですが、影響を受けすぎてその方の作品の真似になってしまうのが怖いのでと同じようにペンツールで制作されているようなクリエイターさんの作品を全て参考にしています。

街中には無料のお手本がたくさん転がっている

 ―作品のクオリティを上げるために意識していること、おすすめの方法などはありますか?

のまる:模倣することですね。ただし、現在の作品ではなく、過去の作品が優先。今の人たちの真似をしたところで多分理解はできないと思います。
過去の人たちがやってきたことは、その時代の技術の集大成じゃないですか。
過去の人たちの集大成が理解できていないのに最先端を真似ても理解が追いつけないと思うので、学生時代にデザインを学んでいた頃は昔の人たちが描いたポスターなどを模倣して練習しました。

その練習を経て次に無料で配ってるチラシなどです。あれもデザイナーさんが作っているので、それらを集めて真似するのを繰り返していくと自然とデザイナーさんたちがどのような意図を込めて制作しているのかがわかるようになります。 特に映画のポスターは無料で手に入る中でもクオリティが高いです。あとは電車の中吊り広告など、みんなが見過ごすような無料で掲示されているものを意識的に見ていますね。

―どのようにお仕事を取っていますか。また、お仕事を受ける際の優先順位などもあれば、教えてください。

のまる:始めたばっかりなので件数はあっても別に高い料金を設定してるわけじゃないので、いただいた依頼は受けているという感じです。受注する基準は特に設けていません。本業があるので特にから営業はしてないです。

ただフォロワーさんがすごく多い人の依頼が来ると、若干焦りますね。フォロワー1万人以上の方から依頼が来たときは、どうしてに依頼が来たんだろうと思うと同時に作品が認められたんだなと嬉しく思います。

 ―クリエイターとして活動する上で、不安などはありましたか。

のまる: 作字に関しては不安はなかったです。ただし、イラストは、作品がシンプルなキャラクターなので、がせっかく生み出したけど売れるのかという不安はありました。

SNSでは『かわいい』と言われているけど本当に多くの人に『かわいい』と思ってもらえるのか、どういった層に受けるのかを確認したかったので、実際にデザフェスに
出展して販売をしてみました。その時に一般の人の声を直接聞けたこと、予想よりも多く売れてくれたから不安が消えて、私が作ってきたモノは間違っていない可能性があると自信がつきました。

キャラクターの個性を反映させた作品作り

―作品を描くにあたって大切にしていること、意識していることを教えてください。

 のまる:キャラクターの個性だけは大事にしようと思っています。例えば、ハローキティが急に『かわいい路線』から『綺麗路線』になると違和感があると思います。
くまおには、妖怪なのであんまり元気ではしゃぐ感じではなく何かを邪魔する感じや予想できないことを大切にシュールに描くことを意識しています。

―デザインを仕事にして良かったことと、大変なことを教えてください。

のまる:仕事では味わえないところが非常にいいなとは思っています。
提示された目標を達成することで会社に喜ばれますが、達成した数字に対してありがとうと言われているだけ。
それに対して、デザインやイラストの活動に関しては私を好きになってもらった人が喜んでもらうためにやってるので、本業では味わえない刺激を受けることができるのがうれしいです。非常に喜んでもらえる人がいるとやりがいを感じてこの活動をやっていてよかったなと思いますし、求めていたものが出来た証なのかなと思いますね。

―ありがとうございます。一方で大変だったことはありますか?

のまる:イラストに関しては自由気ままに描いているので大変なことはないですが、ネームロゴに関しては、自分の経験上より良い方法があってもお客様の要望と合わなくて、お客様が自分の提案にのってくれないときは大変でしたね。

提案通りにいかなかった場合も、お客様の要望には応えているのでお客様自身は喜んでくれるんですが、それが本当にお客様のためになったかどうかはまた別問題なので。

お客様のための提案がうまくできなかった時は落ち込みました。

―最後に、今後の目標や展望を教えてください。

のまる:のキャラクターがガチャポンの景品になることを目標にしてます。

イラストの頻度も増やしていろんなファン作りつつも、ガチャガチャの企画などに企業からお声がけしてもらえるような目標に今やっていこうかなと思ってます。

あと、生み出したくまおにというキャラクターがどこまで展開することができるか頑張りたいです。がせっかく生み出した子供なので、期待したいじゃないですか。マーケティングはまだ不十分なところはわかっていますが、そのあたりを改善してくまおにをどこまで羽ばたかせることができるか挑戦してみたいです。

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