キャラクターIPを軸に、多彩な表現へ
―現在の活動内容について教えてください。
asaha:オリジナルキャラクターIPを中心に、ドット絵・アニメーション・アナログイラスト・マンガ・ゲームなど幅広いクリエイター活動をしています。
年に数回の個展やポップアップショップを開催し、水彩・色鉛筆・ボールペンなどを用いたイラスト原画の展示販売も行っています。
ゲームなどのインタラクティブな形でキャラクター世界を表現することにも力を入れています。
―絵を仕事にしようと決心したきっかけや理由を教えてください。
asaha:元々デザイナーで就活してどこにも受からず、別の職種で会社員になり、ずっと趣味で絵を描いていました。
自主制作のキャラクターコンテンツに手ごたえがあって独立し、キャラクター世界を表現するためにアニメ・マンガ・ゲームなど様々な手段を使っていて、その中でずっと描いてきた絵が活かせています。
絵の仕事というよりはプロデュースに近い動き方だと思います。
“楽しい”と“反応”から形づくられる作品
―ご自身の作品の方向性はどうやって決めましたか。
asaha:自分が描いて楽しいものを基本に自由に作り、どんどんSNSに発表し、コメントなどの反応を拾いながら広げ、感触が良い方向に都度舵を切りながら形にしていきました。
また、個展向けにキャラクターたちが住む町のゲームを作ったことがきっかけで、キャラクター同士の関係性や住んでいる世界観設定に深みが増し、コンテンツ全体の方向性につながっています。
―絵を描くにあたって大切にしていることや意識していることを教えてください。
asaha:作風としては「やわらかさ」を大事にしています。
ドット絵では、低解像度でもキャラクターの顔がかわいく見えることや、表情が伝わりやすい打ち方を意識しています。
イラストでは、キャラクターの性格や仕草、時間の前後関係が想像できるような描き方を意識しています。
―影響を受けたクリエイターはいますか?また、どんな点で参考にされていますか?
asaha:特定のクリエイターや作品というより、ゲームやアニメや映画や絵本や玩具や商業施設などなど、さまざまなエンターテイメントから影響を受けていると思います。
また、世の中のエンタメ作品を受け取った人たちがどんな反応をしているかを参考にしている気がします。
作り続けることと、これからの活動
―画力や作品のクオリティを上げるために実際にやったことやおすすめの勉強方法はありますか?
asaha:単純な画力の話だと、会社を辞めてからほぼ毎日1枚以上絵を描く生活をしてきて圧倒的に上がったと思います。
世の中に”ウケる”という意味での作品クオリティの話だと、たくさん作って発表を続けることが大事だと思います。完成させて人に見てもらうことで、自分では気づけなかった改善点が見えてくることが多いです。
コメントで改善点をもらうという意味ではなく、自分が狙った感想が実際に引き出されているかどうか、狙っていたのとは違う感想はなぜ出てきたのか、がチェックするポイントです。
―現在、どうやってお仕事をとられていますか?また仕事が増えてきた際にどのような基準でお仕事を選ばれていますか?
asaha:お仕事は基本取っておらず、グッズや原画などの物販、YouTubeやLINEスタンプなどのデジタルコンテンツをメインに収入を得ています。年間スケジュールの大半は自主制作の時間として確保してあります。
個展やポップアップがだいたい2年先まで決まっていて、開催日に合わせてゲームなど大型作品のリリースを目指したりするので、年間の作業スケジュールは結構ミチミチです。
どうしても受けたい仕事がきたときは自主制作の時間を調整してお引き受けしています。
お声がけ頂くお仕事だと、キャラクターのコラボレーションができるものはお受けすることがあります。
あとは、ご一緒したい企業さんに自分からコンタクトを取って、その流れでお仕事を頂く場合が多いです。

―クリエイターとして活動する上で不安はありましたか?また、どのように向き合ってこられましたか?
asaha:会社員をしながらクリエイター活動をしていた頃に健康面でのトラブルが重なり、二足の草鞋を履きながら続けると歳を重ねる過程でどっちもダメになる可能性がある……と思ったのが独立したきっかけの1つでした。
なので、健康を害してモノが作れなくなることが一番の不安です。
独立して最初の2年は作品制作に専念できるのが楽しくて健康ガン無視のハチャメチャな生活をしていましたが、改めて反省して、運動したり減塩したりしながら長く活動できる身体作りを努力しています。
―絵を仕事にしていてよかったことと大変なことを教えてください。
asaha:「独立してクリエイター活動に専念するようになって良かったこと」ですが、基本1人なので対人関係のトラブルがまったくなく、外的要因に振り回されることも基本ないので、本当に驚くほどストレスのない生活ができるところです。
好きな場所で好きな時間に好きなように仕事ができるのも最高です。1人が苦じゃない引きこもりタイプなので性に合っています。
大変なことは、人としゃべる機会が激減しているためか、言語処理能力や記憶力が落ちたと感じる場面が増えたことです。これは真剣にまずいと思っています。
―最後に、今後の目標や展望を教えてください。
asaha:今後もキャラクターたちがいきいきと暮らす世界を、表現方法にとらわれない様々なコンテンツとして世の中に放出していきたいなと思っています!

