自分の好きな世界観などを少しずつ取り入れて、形にしていった
―現在の活動内容について教えてください。
柊:グッズ制作や、イラストアニメーション制作などを主に活動しています。
現在は特に、たれみみうさちゃんの『むぅ』と『もこ』をメインに描いていますね。
むぅともこは、元々飼っているうさちゃんをモデルに描いていたのですが、描いていくうちに本来の性格に加え、それぞれキャラクターのような、個性のようなものが確立していっているなあと思っていて。
「むぅもこが大好き」と言ってくださる方がたくさんいるので、これからももっと愛される子たちにしていきたいと意気込んでいるところです。
あとは、頻繁ではありませんが、イベント出展に参加させていただいたりもしています。
同じ主催の方からお誘いいただいて、百貨店でのイベントに参加している、という形ですので、それ以外は特に出展しておらず、活動のメインというわけではありませんが…
年に1~2回ほど、そういった場所に出させていただくこともあります。

―では、現在の活動をお仕事にしようと決心したきっかけを教えてください。
柊:絵を描くこと自体は、結構幼少期から日常の中にありましたね。
ノートの隅っこに描いてみるような感じで、ふと気の向くままに、という形だったのですけれど、その中で特に絵を仕事にしようと考えたことはありませんでした。
というのも、専門的な知識も器量も大してありませんでしたから、そもそも選択肢になかった、という状態でしたね。
でも、大人になってから、ふと思い立って、LINEスタンプを描き始めたんですよ。
そこからSNSにイラストを投稿したり、やってみたかったグッズ作りを並行して始めてみたりして…
自分にできることをひとつ一つ、手探りで続けてきた結果、現在に至ります。
―なるほど。LINEスタンプが、最初のきっかけだったのですね。
柊:そうですね。初めて出したのが、確か、2019年頃だったかなと思います。
ただ、LINEスタンプ自体も、最初は今のメインになっているうさちゃんとかは描いておらず、本当に全く別のものを描いていたんですよ。
うさちゃんを飼っていたのはそれよりも前、2016年頃からでしたから、うさぎの絵自体も以前から描いてはいたと思うのですが…
それから2020年頃になって、むぅもこの絵をメインにしようと考えて切り替えていった、という感じでしたね。
LINEスタンプ自体、描き始めたことに、大きなきっかけなどは特にありませんでした。
でも、LINEスタンプが浸透していく中で、うさまるさんなど初期の頃から活躍していらっしゃった方の作品の他にも、次第にだんだんと、他の方達の作品が増えていって…
一般の人でも作りやすくなったというか、そういった流れの中で「自分でも作れるんだ」と知って、作ってみよう、と考えて作り始めるに至りました。

―ご自身の作品スタイルや方向性については、どのように決められましたか?
柊:絵柄に関しては本当に、日々描き続けていく中で、今の形になったという感じですね。
時折、他の方の作品などを目にしたら、その作品の「いいな」と感じた部分を、少しずつ自分なりに絵の中にも取り入れていって…という、その繰り返しでしょうか。
特に何か、「こういうふうにしたくて」という明確なものが自分の中にあったわけではなく、自分の好きな世界観とか、そういったものを少しずつ取り入れて形にしていった結果、自然な流れでこうなっていった、というふうに思います。
『勉強』は手が進まないけれど、『これを描きたい』『こうしたい』は時間を忘れてしまう
―絵を描くにあたって大切にしていること、意識していることがあれば教えてください。
柊:見た時に心が休まるようなものでありたいな、ということは思っていますね。
1枚絵とか、ゆっくりしたアニメーションとかでは、言葉は使わずに…どこか静寂やぬくもりを感じる情景、というものを意識しながら作っています。
他には、Xに日常的に投稿している絵日記や、結構ポップなアニメーションなどでは、少しでも笑ってもらえたらいいな、という気持ちで描いています。
―なるほど。ちなみに、日常的に投稿しておられる漫画などは、どういったところから着想を得ていらっしゃるのでしょうか。
柊:実は、もう本当に全然、何にも考えていなくて…(笑)
ひらめきというか、頭に浮かんだものをそのまま絵にした、みたいな、ある意味で『意味のない絵』ですね!

―では、影響を受けたクリエイターさんはいらっしゃいますか?
柊:特定の誰か、というのはないと思っています。
ただ、日常の中で「これいいな」と感じたものや、街を歩いていた時にふと目に留まったデザインなど、そういった良い部分、自分に刺さった部分から学びを得たり、イメージを膨らませたりしています。
普段の生活の中で、常にインスピレーションを得ているというか、ふとした日常の中でも恐らく、人よりも色んな部分を観察しているという自覚があるんですよ。
「普通そこ見る?」みたいな部分まで眺めたりしていて。
なのできっと、そういう中で色々と、自分の好きな世界観などを吸収しているのかもしれません。
―画力や作品のクオリティを上げるために意識していること、おすすめの方法などはありますか?
柊:『勉強』となると、あまり手が進まなくなってしまう性分でして…
でも、「これ描きたいな」「こういうの作りたいな」と思って一度始めると、本当に結構時間を忘れて、もう十数時間とか、飲み食いも忘れて没頭してしまうタイプなんですよ。
なので、没頭している中で、「これをこうするにはどうしたらいいんだろう」という部分が出てきた時に、調べたり、描き続けたり…
もう本当に、手を動かしながら、納得いくまで続ける、という感じで試行錯誤をしていますね。
絵も、恐らく毎日描いています。
―すごいですね。1日にどのくらいの時間描いていらっしゃるのでしょうか。
柊:日常的に投稿しているイラストに関しては、それほど時間をかけて描いてはいないのですけれど…
最近は、アニメーションをちょこちょこ作っていますので、それをやり始めると、本当に気づいたら丸一日経っていたりするんですよ。
アニメーションに関しては、知識がまったくゼロの状態から始めていますから、何もわからない中で、調べて作って、を繰り返しているんです。
それもあって、すごく時間がかかっているというか、あっという間に時間が経っている、というのはあるように思いますね。

ぬいぐるみが大好きだからこそ、『むぅもこ』をぬいぐるみにしたい
―現在は、どのようにお仕事をとっているのでしょうか。
柊:現在はグッズを作って販売することをメインに活動しているため、お仕事をとるといった形はとっておらず、個人のオンラインショップを拠点にしております。
その他には、ご縁あってうさぎ雑貨の専門店で委託販売をさせていただいたり、イベントに出させていただいたりしています。
―クリエイターとして活動する上で、不安などはありましたか?
柊:やっぱり会社と違って、毎月同じお給料が出る、というふうにはいきませんから…
主に金銭面での不安がありましたね。
自分が頑張った分だけ売り上げに繋がる、ということでもありますが、逆に見れば、体を壊してしまうなど、少しでも活動を止めてしまったら、収入がなくなってしまうということなので。
ただ、そうは言いつつ、そこまでネガティブには考えていないんですよ。
これまでも、その時その時に、本当にできることを続けてきて…その結果、今では、あたたかい言葉を伝えてくださる方が、すごくたくさんいてくださるので。
そういった方々の存在や、いただくお言葉が、頑張る糧になっています。
―ありがとうございます。では、今の活動をしていて良かったことと、大変なことを、それぞれ教えていただけますか。
柊:ずっと家にいられるので、対人関係とかに悩んだりして、ストレスを抱えなくなったのは良かったですね。
でも、それと引き換えに、ほぼ家から出ない生活になってしまったので、健康面では非常に危機感を覚えています。
元々あまり腰が強くないこともあり…しょっちゅう動けなくなっています。

―それでは最後に、今後の目標や展望を教えてください。
柊:これは結構、何度か口に出したこともあるのですが…
今メインで描いている『むぅもこ』達を、ぬいぐるみにすることですね。
あとはマスコットみたいな、ふわふわしたグッズを展開するのが目標であり、夢でもあります。
ぬいぐるみがすごく好きなので、叶えたいですね。

