「『こんなグッズが欲しい』の思いつきから、配信とイベントで広がったイラスト活動 」くまとごはんさん

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『こんなグッズが欲しい』という思いつきから、『くまとごはん』が生まれた

―現在の活動内容について教えてください。

くまとごはん:インターネットでイラスト活動をしているんですけど、ちょっとみんなと変わってるなと思うところが、配信でも活動していることですね。
イラストを広めるために、配信に来てくれた人のお名前を自分のイラストに書いて、アイコンとしてプレゼントするという活動もしています。オフラインだと、ハンドメイドのイベントや、百貨店でのポップアップなどで活動させてもらっています。

―配信活動は、どれぐらい前から始められたんですか?

くまとごはん:配信のコンテンツが全盛期になってきた頃に、ちょうど自分も始めたって感じですね。
コロナで暇すぎて何もすることがなくて、それだったらみんなと繋がりたいなと思い始めました。
今は週2ぐらいで配信してるんですけど、毎日配信した月があったり、あんまりできてない月もあったりもします。忙しい時期もありますが、やっぱりずっと配信は続けていますね。

―ハンドメイドイベントや百貨店のポップアップなど、オフラインの活動はどれぐらい前から始められたんですか?

くまとごはん:対面のイベントは3年前くらいからです。初めて出たオフラインイベントはデザインフェスタでした。
やっぱり配信を始めたのが大きくて、そこでついてくれたファンと会いたいっていう気持ちがどんどん大きくなって参加するようになりました。

―では、現在の活動をお仕事にしようと決心したきっかけを教えてください。

くまとごはん:本当に自分はずっと小さい頃から絵を描いていて、保育園のときからの「お絵かき」が変わらずにずっとそのまま大人になっても描き続けてる感じですね。
お仕事自体は高校生の時からで、自分のイラストをネットに出していたら、ライブ配信の会社からイラストを担当してほしいと言われたのが、多分初めてのお仕事だったかなという感じです。
今の活動を、本格的にイラストレーター専業で始めたきっかけは、数ヶ月前に所属してたデザイン会社が倒産してしまって、その流れでもう本当にこれしかないと思ったので始めました。

―以前所属していたデザイン会社は、どんな会社だったんですか?

くまとごはん:結構、何でもしていいよって言ってくれる自由な会社だったので、イラスト活動を続けながらその会社に所属してたのが、本当に良かったです。
じゃないと基盤が全くない状態でイラスト活動を始めても、なかなか大変だったと思うので。ずっと会社に所属しながら配信したり、イベントに出るなどは休みの日にしていたので、それがあったからこそ専業イラストレーターとしての活動にもスムーズに移行することが出来ました。

―配信は高校生の頃からされていたんですか?

くまとごはん:配信はしていなくて、そのときは動画投稿ですね。でもTikTokが始まってから3ヶ月以内にはもう配信を始めていました。
本当に初期は誰も動画投稿をしてないから、動画を出せばバズるような時期だったので、なんとなく面白そうと始めて、そこから今に続いていますね。

―ご自身の作品スタイルや方向性については、どのように決められましたか?

くまとごはん:SNSのアカウントが何個かあって、いろんな作家名で活動しているんです。
「くまとごはん」は、専門学校の学生だったときに生まれました。授業中に思いついたアイデアをSNSに投稿したら、多くの方が見てくれたんです。それから色々なアイデアを投稿し続けていくうちに、どんどん活動が大きくなっていって、今に至るという感じですね。

―いろんなものを描いていく中で、こんなグッズが欲しいという視点に特化した結果、今のくまとごはんさんがあるみたいな感じですかね?

くまとごはん:そうですね。どちらかというと、「絵を描きたい」という気持ちからアーティストになったというより、商業的な視点がきっかけだったのかもしれません。
もちろん絵を描くこと自体も好きだったので、当時はそこまで商業的なことを考えていたわけではないのですが、「こんなものを作ったら売れるんじゃないか」「キャラクターグッズが流行っているから、自分でも作ってみたら面白そう」と考えたことが、活動を始めたきっかけの一つだったと思います。

紆余曲折しても、結局は小さい頃好きだったものに戻ってくる

―作品制作にあたって大切にしていること、意識していることがあれば教えてください。

くまとごはん:大切にしてることは、絵を描きたいときに描いて、描きたくないときは描かないっていうところですね。
最近絵が仕事になったので、ちょっと難しい時もありますが…。
やらなきゃいけないという気持ちで描くと、しんどくなってしまうので、楽しく描き続けられるようにする事をすごく意識してます。

―では、影響を受けたクリエイターさんはいらっしゃいますか?

くまとごはん:カラフルでポップな感じのイラストが好きなので、村上隆さんとかの展示とかに行きます。
他にもいろんなクリエイターさんの「この作品のここがいいな」と思ったところは参考にしてます。
あと、絵本の「ミッケ!」のような、ごちゃごちゃとたくさんのものが描かれているものが昔からとても好きだったので、物をたくさん描くというスタイルも、幼い頃の影響を受けているんじゃないかなと思っています。

―画力や作品のクオリティを上げるために意識していること、おすすめの方法などはありますか?

くまとごはん:小さい頃、アニメを見ていると、「このキャラクターを自分の思い通りに動かしたい!」と思うことがあって、漫画みたいなものをよく描いていました。絵が上手になれば、自分が思った通りにキャラクターを動かせるんじゃないかと思って必死に真似して描いていましたね。
そういう経験もあって、「真似して描いてみる」ということは、すごく大事なのかなと思います。

―自分が何を描きたいのかわからなくなったとき、くまとごはんさんはどうされていますか?

くまとごはん:SNSは、いろいろな人の作品や活動を見ることができるので、「この人のここがいいな」と思って見ているうちに、良いところがたくさん目に入って来るんですよね。私自身も、そういう部分を取り入れすぎると、結局自分のものではなくなってしまうことが結構あります。
自分らしさを取り戻すというのは、何も考えずにやろうとしても難しいと思うんですけど、「息抜きに何か描いてみよう」と思って描いたものが、実は自分が本当に描きたいものだったりするのかなと思います。

会いに来てくれる人がいる、それが何よりのやりがいになる

―現在は、どのようにお仕事を取っているのでしょうか。また、お仕事を受ける際の優先順位などもあれば、教えてください。

くまとごはん:企業様からメールやDMから直接ご依頼をいただくことが多く、基本的には「来るもの拒まず」という気持ちで、面白そうなことや新しいことには挑戦してみたいと思ってやっています。
ただ、何でも受けるというわけではなく、自分自身が「やってみたい」と思えるかどうかは大事にしています。特に、完成したものが成果として残ったり、今後の実績につながったりするかどうかは気にしていますね。
配信などの個人活動者様からもご依頼を受けることがあるので、そちらも大切にしていきたいと思っています。
また、自分自身のブランディングという意味でも、自分に合っているかどうかは意識しています。
実績として残るものや、「自分を選んで依頼してくれている」と感じられるお仕事は、ぜひお受けしたいと思っています。
逆に、誰でもいいから依頼しているように感じるお仕事や、自分の活動とはあまり関係のない内容のご依頼は、あまり受けないようにしています。
「自分のことをちゃんと必要としてくれているのか」「自分だからこそできる仕事なのか」という部分も見ていて、そういう思いが伝わってくるご依頼には、より前向きに取り組みたいと思っています。

―クリエイターとして活動する上で、不安などはありましたか?

くまとごはん:会社で働きながらクリエイター活動をしていたので、以前はある程度の安定感があったんですけど、最近会社が倒産してからは、クリエイターとしての活動だけで生活しているので常に不安はあります。
不安を解消するには、働くしかないなと思っていて。配信をしたり、会社員時代にはできなかったことに挑戦したり、なるべく毎日新しい体験をするようにしています。
実際に動いていると、不安も少し和らぐので、とりあえず何か行動してみるということを大切にしています。

―ありがとうございます。では、今の活動をしていて良かったと思うことを教えてください。

くまとごはん:絵とは少し違うのかもしれないんですけど、イベントに参加したときに、すごく泣いてくれる人がいたり、「会いたかった」と言ってくれたりすることがあるんですよ。
神戸でイベントをしたときには、東京から9時間かけて会いに来てくれて、また4時間かけて帰るという方もいて。往復8時間かけて、会うのはたった2時間なのに、わざわざ会いに来てくれることがすごくありがたいなと思います。
会社員として働いていたときも、自分が作ったデザインが誰かのもとに届いているという実感はある程度あったのですが、今の活動では、いつも応援してくれている人たちに実際に会って、直接声を聞くことができるようになりました。
そうやって応援してくれている人達に直接会えるようになった事が、活動を続けていてよかった事だと感じています。

―逆に、大変なことはありますか?

くまとごはん:大変なことは、収入面やスケジュールを自分で管理しないといけないところですかね。
あと、周りを見ていても多いんですけど、イラストレーターさんは仕事を詰め込みすぎて体調を崩したり、精神的にしんどくなって絵が描けなくなったりする人がいるんですよね。
私自身も、来年まで毎月のように展示会やイベントの予定を詰めているので、「自分も体調を崩さないかな」という不安はあります。
不安だから何か動いてみるとは言いましたけど、ずっと動き続ける事も、途中でしんどくなってしまうと思うので、そこは気をつけないといけないなと思っています。

―それでは最後に、今後の目標や展望を教えてください。

くまとごはん:「くまとごはん」という名前の通り、食べ物と動物が好きなので、いつか食べ物とコラボしたいという思いがすごくあります。
また、コンセプトカフェのようなコラボカフェも、人生で一度はやってみたいなという夢があります。

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